仕事帰りに立ち寄った公園で貰ったチラシが「さくら」の心をざわつかせた。
私にも輝いていた青春が有った。
「結婚」あの時の選択は間違いだったのか。
毎日の仕事、家事はやって当たり前。
誕生日に「おめでとう」の言葉もない。
私って何？
もう限界よ！

喧嘩をして家を飛び出した「さくら」は、いつもの癒しの場所「貝がら山公園」へ。
そこには老いて花が咲かなくなってしまった桜の木「桜さま」の終末がささやかれていた。
今年咲かなければ伐採。

この木はわたし？
お願い……もう1度咲いて！